【3月22日 AFP】フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)元大統領(63)が21日、2007年の大統領選挙出馬を前に、リビアの独裁者だった故ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐から最大5000万ユーロ(約65億円)を受け取った疑いにより、汚職容疑で訴追された。司法筋がAFPに明らかにした。

 同筋によれば、サルコジ氏は2日間の事情聴取を受けた後に釈放されたが、汚職、違法な選挙資金調達、リビアからの公金の隠匿の容疑で訴追された。

 サルコジ氏にとって、今回の訴追は過去最も深刻な内容。

 サルコジ氏は不正を繰り返し否定し、北大西洋条約機構(NATO)が2011年に行ったカダフィ政権への軍事介入を同氏が推進した事実は、カダフィ大佐の影響下になかった証しだと主張している。NATOの軍事介入は、カダフィ大佐の放逐と殺害につながった。

 サルコジ氏は昨年の大統領選で政界復帰を試み失敗している。(c)AFP