【3月20日 AFP】米人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ(Sex And The City)』にミランダ役で出演した女優のシンシア・ニクソン(Cynthia Nixon)さん(51)が19日、11月のニューヨーク州知事選に立候補すると表明した。より公平な社会の実現や大企業優先の是正といった進歩的な公約を掲げている。

 出馬の意向はツイッターに投稿した2分間のキャンペーン動画で発表した。その中では、同性婚をした夫人のクリスティン・マリノーニ(Christine Marinoni)さんや子どもと家でくつろいだり、地下鉄に乗ったり、幼い子どもを学校に連れていったりする映像をまじえつつ、リベラルな政治信条を語っている。

 ニクソンさんはドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領を厳しく批判しており、もし当選すればニューヨーク州で初の女性知事、同性愛を公表している初の知事となる。

 ニクソンさんをめぐっては、民主党現職のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事に挑戦するという観測が広がっていた。先週にマリノーニさんがニューヨーク市の教育関連の職を辞し、いよいよ出馬を決めたとの見方が強まっていた。

 ニューヨークで生まれ育ったニクソンさんはリベラル派の活動家としても知られ、同性婚のほか、公教育、女性のヘルスケアなどの問題に取り組んできた。

 動画の中では「私たちのことよりも見出しや権力を気にかける政治家なんてうんざり」とばっさり。またニューヨークは「全米で最も不公平な州」だとし、ヘルスケアの向上や大量投獄の終結、老朽化した地下鉄の改善などを訴えている。

 ニューヨーク州知事選は11月6日に実施される。ただ、ニクソンさんは主流派から外れた候補で、これに先立つ9月13日に行われる民主党予備選ではクオモ氏が優勢とみられている。(c)AFP