【3月19日 AFP】米国で「オピオイド」と呼ばれる薬物の乱用が広がっている問題で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は19日、薬物密売人を死刑に処すことを含む対策計画を発表する。ホワイトハウス(White House)の高官が18日、明らかにした。

 この高官によれば、司法省は「現行法の下で適切な場合には、薬物密売人に対する死刑を求める」という。しかし、法律を改正せずにそれを可能にする方法について詳しいことは明らかにしなかった。

 トランプ氏は、オピオイド問題が特に深刻なニューハンプシャー州マンチェスター(Manchester)で演説し、その中で計画を発表する予定。

 米国では、処方鎮痛剤やヘロインなどのオピオイド系薬物の中毒者が推定240万人に上る。

 トランプ氏はかねて薬物密売人を極刑に処すべきと主張しており、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領による強硬な麻薬撲滅政策を称賛しているとも言われる。(c)AFP