【3月17日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は16日、イラクに科されていた国際試合開催に関する禁止処分を約30年ぶりに解除した。これにより、治安情勢が「安定」したとして昨年すでに親善試合の開催が認められていた同国のアルビル(Arbil)、バスラ(Basra)、カルバラ(Karbala)の3都市では公式戦の開催が可能となった。

 イラクでは今月21日から南部バスラで、カタールとシリアを招いた国際大会が行われることになっており、FIFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は、「FIFAは試合再開のゴーサインを出したが、最終判断は大会主催者に委ねる」と述べた。

 同会長はまた、イラク当局から申し入れがあった首都バグダッド(Baghdad)での試合開催については、FIFAとして「まだ」認められないとしながらも、引き続き申請内容を検討していくと約束した。

 イラクではここ数年、多くのスタジアムが建設されており、スター選手やサッカーの統括団体などに対して国際舞台へ復帰するための支援を求めていた。先月28日にはバスラでイラク対サウジアラビアの親善試合が行われており、両国がイラク国内で対戦するのは実に40年ぶりとなった。

 この試合を観戦したアジア・サッカー連盟(AFC)のサルマン・アル・ハリファ(Shaikh Salman bin Ebrahim Al Khalifa)会長は、「その時が来た」として30年間にわたる開催禁止の終わりを示唆していた。

 1990年にクウェートへ侵攻して以来、イラクは母国での国際試合開催が全面的に禁止されており、2003年に勃発した米国主導のイラク戦争でサダム・フセイン(Saddam Hussein)元大統領の独裁政権が倒れた後も、国内リーグ戦のみが行われていた。

 禁止処分は2012年に一時的に解除されたものの、クルド人自治区のアルビルで行われたイラン対ヨルダンの試合中に停電が起きるなど安全上の問題が発生すると、FIFAは即座に処分を元に戻していた。(c)AFP