【3月15日 CNS】急性胃拡張による胃への大量な食物滞留と診断され、2日に中国・浙江大学付属病院で手術を受けた杭州動物園(Hangzhou Zoo)の人気ジャイアントパンダの「成就(Cheng Jiu)」(オス、3歳)。術後12日を経過したが、依然として危険な状態が続いている。

 杭州動物園の情報によると、術後12日が経過し、医療・看護チームは現在も24時間態勢で看護と治療にあたっている。術後9日目には、体温と白血球数が急激に上昇し、腹水がたまるなど特に危険な状態だったという。

 全身麻酔による負担を極力抑えるため、術後7日目以降は、カテーテルを使って栄養剤を徐々に投与し、身体機能の回復状況を見ながら麻酔が効いている時間も減少させていく中で、成就の容態は回復の兆しを見せていた。

 しかし術後9日目、病状が悪化した。腹膜炎と診断され、術後に体力が衰弱し従来の食事も取ることができない状況下では極めて不利で、死に至る可能性もあるという。

 成就の腹膜炎は、現在に到るまで予断を許さない状況が続いている。医療・看護チームは治療措置を続け、あらゆる手立てを取っている。(c)CNS/JCM/AFPBB News