強硬派仏教徒集団の台頭、覆される「平和的哲学」のイメージ
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■暴力を正当化
自らが直接参加しなくても、仏教の僧侶たちは暴力を引き起こすことができると専門家らは言う。
それどころか「非常にまれないくつかの例を除いて、仏僧集団が自分たちで暴力を行使することはない」と、ノルウェー神学学校(Norwegian School of Theology)のイズリン・フリデンルント(Iselin Frydenlund)氏は指摘する。「その代わり、仏僧たちは他の者たち、自警団や民間人、警察や兵士などが行使する暴力を正当化する理由付けをするのだ」
またこうした集団をたきつけているのは、世界的なイスラム嫌悪の風潮だけではなく、植民地時代の歴史やグローバリゼーション、世俗主義の進展なども一役買っていると同氏は言う。「人々は自分たちの伝統が失われつつあると感じている」
そして「歴史的には真実ではないが、イスラム教徒を仏教徒の敵とレッテル貼りすることで、両者は敵対関係にあるという認識を強化する」「すでにダメージは与えられており、信頼感は崩れ、恐怖感が生み出されている」とフリデンルント氏は説明した。(c)AFP/Jerome TAYLOR