【3月14日 AFP】米政府は13日、イスラム過激派の戦闘員との戦いにおいて協力関係を強化しているフィリピンの空軍に対し、偵察用ドローン(小型無人機)「スキャンイーグル(ScanEagle)」による監視システムを供与した。フィリピン軍は初めて偵察用ドローンを導入することになる。

 フィリピン南部ミンダナオ(Mindanao)島のマラウィ(Marawi)の一部地域が昨年、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」系の武装勢力によって5か月間にわたり占拠されて以降、米政府はフィリピンのテロ対策への支援を強化している。

 ドローン6機を含む1320万ドル(約14億円)相当の監視システムは、米政府による新たな軍事援助としてフィリピン軍に引き渡された。

 米国のソン・キム(Sung Kim)駐フィリピン大使は記者団に対し、ドローンが「テロリストや海賊の活動、領土への侵害行為を探知する(フィリピン軍の)能力を著しく向上させる」と強調した。(c)AFP