3D印刷の義肢、負傷兵や障害児の希望に ヨルダン
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■数千円で義肢をプリント
アンマン北西にはガザ・キャンプ(Gaza Camp)がある。ここで暮らす7歳のパレスチナ難民アシル・アブ・アヤダちゃんのように、先天性の身体障害のある子どもにとってもこの施設は救いとなる。生まれつき右手の不自由なアシルちゃんは、新しい義手を手に入れ、今は普通に学校に通い、絵を描くこともできるようになったという。恥ずかしがり屋のため直接取材に応じることはなかったが、この小さな少女は、姉イネスさんに手伝ってもらいながら義手の指にマニキュアを施していた。
3Dプリンターで出力された義肢の費用は20ユーロ(約2600円)から50ユーロ(約6600円)。数千ドルする既存のものと比べると、ほんのわずかな額で済む。プログムコーディネーターのピエール・モロー(Pierre Moreau)氏は「患者に適合し、患者の活動に特化した設計ができる」とその利点を説明した。
この新たな技術はMSFとヨルダンのデジタル製造所「ファブ・ラブ(Fab Lab)」による共同開発となっている。(c)AFP/Mussa Hattar