【3月12日 東方新報】シェア自転車の競争は、大激戦の中国国内から海外に移りつつある。

 モバイルデータ調査のチーターラボ(Cheetah Lab)が初めて発表した「シェア自転車世界発展報告」によると、2017年世界のシェア自転車のユーザー数は2億2700万人だった。同年3月以降、ofoやモバイク(Mobike)に代表される中国企業が海外展開に乗り出し、同年9月末には海外市場で急成長が見られた。アクティブユーザー数は3か月で2440%増加した。

 チーターラボの権静(Quan Jing)執行院長は、「世界のシェア自転車市場、特に海外市場はまだ大きく伸びる見込みで、中国企業の成長の源になるだろう」と述べた。権静執行院長は、2019年にはシェア自転車ユーザー数が3億600万人に増加し、海外市場のユーザー数は5〜10倍に拡大すると予測している。

 チーターラボによると、ofoとモバイクの国内市場シェアは90%以上だが、依然として黒字化は難しい状況で、政府による規制も強化されている。

 モバイクは最近、月額会費を大幅に値上げしたが「焼け石に水」で、さらに資金調達できなければ経営は厳しい。

 イタリアやフランスは、シェア自転車のルール整備を進めている。欧米ではさらに、現地の公共レンタル自転車サービスとも競合する。かつてフランスに進出した香港の「ゴービー・バイク(Gobee.bike)」は、盗難や車両の破損問題が発生し、撤退した。(c)東方新報/AFPBB News