【3月11日 AFP】オーストラリア政府は、エストニアの首都タリンに初めて、大使が1年のうちの2か月間だけ実務に携わる「期間限定の大使館」を開設すると発表した。

 ジュリー・ビショップ(Julie Bishop)外相は今月7日に声明を発表し、在エストニア豪大使館は短期間のみ開館し、それ以外の期間は、IT大国エストニアのネット上で開館すると述べた。

 ビショップ外相は、「エストニアは世界で最も技術的に進んでいる国の一つだ」「この新しい大使館は、サイバー化、電子政府化、デジタル化への移行を目指すわれわれの取り組みを発展させ、こうした問題に絡んだ、数多くの高水準の事象へのオーストラリアの関わりを支援するものでもある」と述べた。

 駐エストニア豪大使には外交官のケリン・アヤララジュ(Kerin Ayyalaraju)氏が任命された。

 2011年の調査によると、オーストラリアには8551人のエストニア系住民がおり、海外で最大規模のエストニア人コミュニティーとなっている。(c)AFP