【3月7日 AFP】ダン・コーツ(Dan Coats)米国家情報長官は6日、上院軍事委員会(Senate Armed Services Committee)で証言し、北朝鮮が非核化に向けた協議に入る姿勢を示したとみられることに関して「非常に懐疑的だ」と述べた。北朝鮮がこれまで米側の譲歩を時間稼ぎに利用してきたことも指摘した。

 韓国政府によると、北朝鮮は米国から体制の安全を保証されるのなら核放棄について話し合う用意があると表明した。

 コーツ氏は上院軍事委で「これは突破口なのかもしれないが、私は大いに疑問だと思っている。前にも言ったように希望は湧き出るものだ」と述べた。

 また、歴代の米政権は北朝鮮を対話に引き込むため繰り返し譲歩してきたが、北朝鮮はそれを核兵器開発のための時間稼ぎに利用してきたとも言及。「話し合いは安っぽいものになっている」とし、正恩氏は「非常に計算高い」との見方も示した。

 一方、国防総省の情報部門トップ、ロバート・アシュリー(Robert Ashley)中将は、北朝鮮は朝鮮半島で引き続き従来型核戦力の即応態勢を構築していると指摘。その一方で、国連(UN)と米国による厳しい経済的・政治的制裁が北朝鮮の即戦能力に「影響を及ぼし始めている」とも述べた。詳細については明らかにしていない。(c)AFP