【3月6日 AFP】インド西部の森林にのみ生息する絶滅危惧種のインドライオン(アジアライオン)の生息数が、600頭以上に増加し、危機に歯止めがかかっていることが分かった。同国グジャラート(Gujarat)州の州首相が6日、明らかにし、大規模な保護キャンペーンの成果を称賛した。

 かつて西南アジア全体に生息していたインドライオンは現在、同州のギル野生生物保護区(Gir National Park and Sanctuary)にのみ生息。狩猟や生息地への人間の進出により数が減少し、2000年には「絶滅危惧種」に分類された。

 だがビジャイ・ルパニ(Vijay Rupani)州首相によると、周辺エリアでは最近の非公式調査で600頭以上を数え、2015年の調査で確認された523頭から増加していたという。

 ルパニ氏は「地元住民の支援もあり、ライオン保護のための私たちの努力が良好な結果を生んだ。グジャラートでのライオンの生息数は現在、600頭に達した」と述べた。

 1960年代後半には、インドライオンの生息数はわずか180頭のみと考えられていた。(c)AFP