【3月6日 CNS】中国国務院新聞弁公室は2月26日の記者会見で、中国人力資源社会保障部の遊鈞(You Jun)副部長と張義珍(Zhang Yizhen)副部長が、雇用や社会保障に関する状況について説明し、今後の雇用形態や農民工と呼ばれる出稼ぎ労働者の賃金未払い問題などについての質問に答えた。

■全国の都市部で1315万人の新規雇用

 経済成長は減速しているが、構造調整の深化、豊富な労働力の供給などにより、雇用形態は着実に改善されている。全国の都市部での新規雇用者数は1351万人に達し、年間目標を上回った。都市部で新たに就職した求職者は、558万人。就職困難者(フリーター)で就職した人の数は177万人で、いずれも年間目標の数を上回った。

 登録失業者は、4四半期連続で4%を維持し、02年以来の最低水準となり、年末には3.9%に低下した。

■労働供給は引き続き高い 構造的矛盾は依然として存在

 労働力の供給は高水準で継続し、総雇用数は比較的多い。構造的矛盾は依然として存在する。また、雇用の質をさらに向上させる必要がある。

■雇用につながった貧困層は608万人

 貧困削減の分野は、中国人力資源社会保障部の最も重要な仕事だ。調査によると、働くことができる貧困層は1823万人おり、最新の統計によると、このうち608万人に安定した雇用を実現している。

■農民工賃金未払い問題、2020年までに解決図る

 統計によると、出稼ぎ労働者である農民工は現在、2億8700万人いる。一部の地域や企業では、農民工の賃金にからむ問題が依然と存在している。一連の措置を導入したことで賃金未払いの問題は抑制されてきているが、問題のある企業も一部残っている。

 中国人力資源社会保障部は、引き続き取り組みを強化し、2020年までに農民工の賃金未払い問題の解決に努める。(c)CNS/JCM/AFPBB News