また、両社とも資金問題を抱えていることが明るみに出ている。モバイクは17年末、中国の出前大手の美団(Meituan)から約10億ドル(約1056億円)の出資を受けたと報道された。ofoも、アリババ(Alibaba)から出資を受けたことが報道された。

「シェア自転車の今回の値上げは、インターネット配車サービスの成長過程を思い出させる」とみる向きもある。12年頃に配車サービスが出現し、一時はどの企業も低価格で提供していた。

 配車サービス市場は16年頃から徐々に変化を見せ始め、滴滴出行(Didi Chuxing)が「快的打車(Kuaidadi)」とウーバー中国(Uber China)を吸収したことで、低価格競争は収束した。インターネットアナリストの唐氏は、「シェア自転車トップ2社の今回の動きは、金を使って顧客を獲得する時期が一段落したことを意味している」と話した。(c)東方新報/AFPBB News