【3月5日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)で活躍したティエリ・アンリ(Thierry Henry)氏が、チームを率いるアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督の周囲が騒がしくなっていることについて言及し、指揮官の座が空席になれば「挑戦から逃げることはしない」として監督就任への意欲を見せた。ただしアンリ氏は、去就を「最後に決める」のは、1996年からクラブの指揮してきたベンゲル監督自身だとも話している。

 アーセナルの監督の座については以前からさまざまな臆測が渦巻いていたが、チームが4日のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)に1-2で敗れ、4位との勝ち点差が13に開いたことで、その傾向はさらに強まった。

 ベンゲル監督と同じフランス出身で、40歳になる現在は、ロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)監督が率いるベルギー代表でアシスタントコーチを務めているアンリ氏は、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)で、機会があればアーセナルでの仕事を引き受けるつもりはあるかと問われると、「いいかい、僕は負けず嫌いだ。挑戦から逃げ出すようなことはしない。仮定の話をするとすぐに反応する人がいるけれど、僕は若いころから逃げたことはない」と答えた。

「もし僕が、周囲の意見を聞いて行き先を決めるような人間であれば、今ここにはいないだろう。アーセナルへ来たときも言われたよ。『どうしてボックスの外に出るんだ?それでは点は取れない』とね。僕のポジションが左なのを指して、いろいろ言われたさ。だけど逃げてはならない。自分ならできると思わなくてはいけない」

「アーセナルへ復帰したときも、友人を含めたみんながこう言った。『伝説を汚すことになるかもしれないのに、なんで戻るんだ?』と。だけど愛している場所があって、助けてほしいと頼まれたら、イエスと言うのが当たり前だ。ただ何度も言うが、それは頼まれたらの話で、今話しているのはあくまで仮定だ」

 ベンゲル監督の下でリーグ優勝2回、FAカップ(FA Cup)制覇3回を達成し、アーセナルの歴代最多得点者でもあるアンリ氏は、ベンゲル監督には自ら身の振り方は自分で決断してもらいたいと考えている。

「アーセンは辞めるべきかどうかという話については、答えを言うことはできない。僕は中立の人間ではないから、言えないんだ。彼とはずっと一緒に戦ってきたし、言えないよ。わかってもらえるかな。言えないんだ」

「ただ見たくないのは、彼の身に何かが起こることだ。最後の決断は本人にしてもらいたい。どんな決断になるにせよね」 (c)AFP