【3月5日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは4日、第29節が行われ、アーセナル(Arsenal)は1-2でブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)に敗戦。苦悩が深まるばかりのアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、今季4位以内でリーグ戦を終えるのは「不可能に近い」と認めた。

 アーセナルはこれで公式戦4連敗。1996年の就任からほぼ無風で指揮官の座にとどまりつづけてきたベンゲル監督だが、このところは選手が話し合いの場を持つ、理事会からの支持が弱まっているなどの報道も出ており、去就をめぐる議論が激しさを増していた。この結果は、その議論の炎をさらに燃え上がらせるものと思われる。

 チームは2018年になってからすでに8敗を喫しており、高額の放映権収入が見込める来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)に出場できる4位との勝ち点差も13ポイントに開いた。トップ4フィニッシュの可能性について、ベンゲル監督はBBCで「非常に難しい。今や不可能に近い。離れすぎた。しかも2チームを倒さなくてはならない。今はそれよりも、どうやってまた勝つかの方が問題だ」と話した。

 守護神のペトル・チェフ(Petr Cech)は、指揮官への重圧を和らげる意図もあったのか、2失点はどちらも自分の責任だと話した。アーセナルはルイス・ダンク(Lewis Dunk)とグレン・マレー(Glenn Murray)のゴールで2点のビハインドを背負うと、前半終了間際にピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)が1点を返したが、追いつくことはできなかった。

 チェフは試合後ツイッター(Twitter)に「世界最高のリーグでアウェーゲームに勝利したいのであれば、きょうのようにGKが2点を失ってはならない。シンプルにあってはならないんだ。チームは反撃したが、ダメージは大きかった」と書き込んだ。

 一方のブライトンは、これで降格圏との勝ち点差を7に広げた。(c)AFP/Ian WINROW