【3月4日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級タイトルマッチが3日、米ニューヨーク市のバークレイズ・センター(Barclays Center)で行われ、無敗の王者デオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)は挑戦者ルイス・オルティス(Luis Ortiz、キューバ)を10回TKOで下し、7度目の防衛を果たした。

 10回残り55秒で右のアッパーを挑戦者に打ち込んで勝利を決めたワイルダーは、戦績を40戦40勝(39KO)に伸ばしている。

 この試合でワイルダーは、5回、9回、10回と計3度のダウンを奪ったが、これまで無敗だったオルティスに苦しめられた。

 自身初のタイトルマッチで、体重が王者を30ポンド(13.61キロ)上回っていたオルティスは、7回に右と左のコンビネーションパンチ、そしてそれに続く連打を打ち込んだが、ワイルダーはなんとかこれをかいくぐった。

  試合後にワイルダーは、「巻き返す方法を見出した。本物のチャンピオンはいつだって見つけ出せる。あちらは連打を浴びせてきたが、強くはなかった。バランスを崩させられた。とにかく基本に戻らざるを得なかった」とコメントした。

 ワイルダーは、WBA・IBFの同級王者アンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)との統一戦を模索しながらも、これが失敗に終わったためオルティスと対戦することになったが、この日の勝利がさらなるベルトにつながることを望んでいる。

 今月31日に英カーディフで行われるジョシュアとWBO王者ジョセフ・パーカー(Joseph Parker、ニュージーランド)の統一戦の勝者と対戦することを求めているワイルダーは、「準備はできている。統一戦をしたい。どっちだろうと準備万端だ」とコメントしている。(c)AFP