【3月1日 AFP】米ニューヨークの警察施設などで、マグショット(逮捕後に撮影される写真)のためにヒジャブ(女性のイスラム教徒用のスカーフ)を強制的に脱がされ、宗教上の権利を侵害されたとして、イスラム教徒の女性3人がニューヨーク市警(NYPD)と管轄するニューヨーク市を訴えていた問題で、同市は2月28日、原告に計18万ドル(約1920万円)を支払うことで合意したと発表した。

 今週、ブルックリン(Brooklyn)にある連邦地裁で和解が成立し、原告1人当たり6万ドル(約640万円)が支払われることになった。

 3人のうち2人は2015年に、1人は2012年に逮捕されている。原告3人がヒジャブを脱がされたのは、ニューヨークで最も人口が密集するブルックリンにある警察施設など。

 NYPDは既にガイドラインを見直し、宗教的な理由から頭を覆うスカーフなどを身に着けている容疑者について、人目の付かない場所で同性の警察官が写真を撮影できるようにした。(c)AFP