【2月28日 AFP】アフガニスタンのアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は28日、旧支配勢力タリバン(Taliban)との和平交渉開始に向けた計画の枠組みを明らかにした。計画にはタリバンを最終的に政党として認める案などが含まれている。一方、タリバン側は数日前に米国との直接交渉を求める声明を発表している。

 米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領がアフガニスタン駐留米軍の増派を命じたことを受け、タリバンはここ数か月で市街地などを狙った攻撃を激化。一連の攻撃による民間人の死者は増加している。

 ガニ大統領は首都カブールで開かれた国内和平に関する会議に出席し、交渉の枠組みを発表。停戦を呼び掛けるとともに、停戦実現後にはタリバンが政党となり、選挙に参加することもあり得るとの考えを示した。一方でガニ氏は、タリバン側も正式にアフガニスタン政府と憲法を認める必要があるとも述べた。

 これに先立ってタリバンは26日、16年以上に及ぶ紛争の「平和的な解決」を模索するため、米国との直接交渉に入る用意があるとの声明を発表した。ただし、アフガニスタン政府との交渉については触れなかった。

 米国は一貫して、アフガニスタン政府とタリバンの直接対話が和平交渉の過程において不可欠だと主張している。(c)AFP