【2月28日 AFP】サッカーイタリア代表で、歴代最多の175試合にわたってゴールマウスを守ったレジェンドのジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)が、正式に代表復帰を表明し、3月に行われるイングランド代表、アルゼンチン代表との親善試合に向けた代表招集に応じる意向を示した。

 イタリアは2017年末、W杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選のプレーオフでスウェーデンに敗れ、60年ぶりに本大会出場を逃した。

 これを受けて、ブッフォンもいったんは代表でのキャリアに幕を下ろすことを決めたが、暫定監督を務めるルイジ・ディ・ビアジョ(Luigi Di Biagio)氏が26日、アルゼンチン戦とイングランド戦に向けてブッフォンを招集する用意があると話していた。イタリアは3月23日にマンチェスターでアルゼンチンと、27日にロンドンでイングランドと対戦する。

 そしてこの日、ブッフォンは伊テレビ局のサッカー番組で「元々は家族と何日か休暇へ出かけようと思っていたが、代表チームから必要とされれば、誰だってはせ参じないわけにはいかないし、無視することはできない」と話した。

「ディ・ビアジョの言葉につけ加えることは何もない。ただ、この若返りの時期に、代表チームに抱くべき責任と忠誠を感じていることは言っておく。繰り返すが、これは代表への忠誠心と責任感を示す方法だ」

「今は新しい代表が生まれつつあるときで、最初の数試合はなかなかうまくいかないだろう。何しろ相手はアルゼンチンとイングランドだ。であれば、最初は経験ある選手が力になれると思う。ただ若手にアドバイスするだけでもいい」

 現在40歳のブッフォンは、20年にわたってアッズーリ(イタリア代表)の守護神を務め、2006年のW杯ドイツ大会(2006 World Cup)では優勝を果たすなど、輝かしい実績を残した代表キャリアで同国史上最多の175試合に出場した。今回の予選では、史上最多6回目のW杯本大会出場を目指していた。

 所属するユベントス(Juventus)で主将を務めるブッフォンは、以前から今季限りでの現役引退も示唆しているが、そちらについては追って最終的な判断を発表すると話している。

「今やらなければならないのは、シーズン終盤に集中することだけだ。一つ言えるのは、どんな選択をしようと、クラブとともに、自分で確信の持てる、心から納得のいく決断をするということだ。そのときが来れば発表する。今はシーズンの途中だし、そちらにしっかり集中しなければならない」

 セリエAを6連覇中のユベントスは現在リーグ2位で、イタリア杯(Italian Cup 2017-18)も勝ち残っている。欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)も16強入りを果たし、3月7日には敵地でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)との決勝トーナメント1回戦第2戦に臨む。(c)AFP