【2月27日 CNS】中国・貴州省(Guizhou)のミャオ族・トン族に2000年もの間受け継がれている闘牛大会が25日、黔東南ミャオ族トン族自治州(Qiandongnan Miao and Dong Autonomous Prefecture)従江県(Congjiang)下江鎮(Xiajiang)帰江(Guijiang)闘牛場で開かれた。省内外から闘牛42頭が参加し、数万人もの観客が見守る中、牛が角を突き合わせた。

 闘牛はミャオ族・トン族が最も愛する民間伝統文化・体育活動の一つ。「風情闘牛の郷」とも呼ばれる従江県では、闘牛文化は深く地域に根差している。言い伝えでは、三国時代に諸葛亮(Zhuge Liang、孔明)が南に渡った頃にはすでに闘牛の風習が盛んだったと言われ、2000年近い歴史を持つとされている。

 同県は近年、闘牛文化の保護、発展に力を入れている。民間からの協力を得て、闘牛協会を組織し、闘牛活動の規則を制定したり、闘牛場を整備し直したりして、闘牛文化の伝承と発展を支えている。(c)CNS/JCM/AFPBB News