【2月18日 AFP】トルコの外交筋は17日、同国軍がシリア北部のクルド人民兵組織に対する軍事作戦「オリーブの枝(Olive Branch)」で化学兵器を使用したとの主張は「事実無根」で、これまで化学兵器を「使用したことはない」と述べた。

 トルコ政府は、テロ集団とみなしているクルド人民兵組織「クルド人民防衛部隊(YPG)」に対し、先月20日にシリア北西部アフリン(Afrin)方面で同作戦を開始し、地上部隊と空爆でシリアの反体制派を支援している。

 アフリンの病院長は、砲撃を受け、毒物にさらされたのと一致する症状を示す男性6人を16日に治療したと述べており、今回のトルコ外交筋の発言はこの主張に対するものとみられる。

 在英のNGOシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、トルコ軍またはクルド人勢力側のどちらかからの砲撃が、アフリンの西にある町アルシェイクハディッド(Al-Sheikh Hadid)に着弾し、6人に「瞳孔の広がり」と「呼吸困難」を引き起こしたとされる。

 同監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表はAFPに対し、毒ガスが使われたのかどうかは確認できていないと述べた。(c)AFP