【2月17日 AFP】女子テニス、カタール・トータル・オープン(Qatar Total Open 2018)は16日、シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は予選勝者のキャサリン・ベリス(Catherine Bellis、米国)を6-0、6-4で下したが、足のけがにより準決勝を棄権すると発表した。

 これにより、第8シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)に7-6(7-4)、1-6、6-3で勝利して4強入りした第1シードのキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)が、世界ランキング1位を守ることが決まった。

 ウォズニアッキは女子選手では史上4人目となる生涯獲得賞金3000万ドル(約32億円)超えが確実となったが、この日最も大きなニュースはハレプの棄権だった。

 ウォズニアッキに敗れた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)決勝以降、右足の負傷により試合から遠ざかっていたハレプは、今月上旬に行われた国別対抗戦フェドカップ(2018 Fed Cup)も欠場しており、今大会が復帰初戦だった。

 先日、痛みが悪化することを心配していると話していたハレプは、準々決勝で快勝したものの、再び戦列を離れる決断を下した。報道陣に「これ以上プレーすることができず、無理をすれば危ないということだったので棄権した」と話したハレプは、さらに「きょう状態が悪化したので決断した。簡単ではなかったが、ドクターと話をした。彼は回復にあてる時間が十分ではなかったと言った」と続けた。

「MRI検査で水がたまっていることが分かり、第4指の腱(けん)が炎症を起こしていた。その治療が必要だったので健康を第一に考えた」と明かしたハレプは、早くても来月米インディアンウェルズ(Indian Wells)で開催されるBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)までは復帰しない見通しと語っている。

 同日行われた試合では、第16シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)が6-4、2-1とリードした場面で対戦相手の第9シード、ユリア・ゲルゲス(Julia Goerges、ドイツ)がけがで棄権したため、準決勝に進んだ。

 第4シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)は、第7シードのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)に3-6、6-1、6-4で逆転勝ち。準決勝で対戦予定だったハレプが大会を棄権したことにより、ムグルサは休息日を得て決勝に臨むこととなった。(c)AFP/David HARDING