【2月16日 AFP】上半身裸で平昌冬季五輪の開会式の旗手を務め、人気を集めたトンガのピタ・タウファトファ(Pita Taufatofua)が16日、114位で完走したクロスカントリースキー男子15キロフリーのレース後、2020年東京五輪出場へ意欲を口にした。

 上半身にココナツオイルを塗り、腰にタオバラ(ta'ovala)と呼ばれる伝統的な織物を巻いただけの姿で登場して観客を沸かせた2016年リオデジャネイロ五輪の開会式に続き、極寒のなか行われた今大会の開会式でもトンガの旗手を務めたタウファトファは、「異なる3つのスポーツで五輪に3回出場することは、私の夢の一つだ」と話し、再び五輪に出ると笑顔で誓った。

「東京五輪へ向けて何ができるか考えよう。いくつか考えはあるが、全部話すことはできない」

 この日、今回ばかりはしっかりと服を着てレースに臨んだタウファトファは、金メダルを獲得したスイスのダリオ・コローニャ(Dario Cologna)から約23分遅れの114位でフィニッシュし、何とか最下位は免れた。

 冬季五輪デビューとなった今大会では、日が暮れる前にゴールすることと、木に突っ込まないことをレースの目標に掲げていた34歳は、「とにかくフィニッシュできてうれしい。ほっとしているよ。長いレースだったからね」「最終周に入るときは『神様、お願いだ。みんなの前でなくていいから、しっかりとフィニッシュさせてください』って思っていた。でも最終的にはみんなの前でゴールできた。それは本当に大きかった」と報道陣に語った。(c)AFP/Sunghee Hwang