【2月14日 AFP】世界中で増加する航空輸送需要を満たすには2036年までに少なくとも62万人のパイロットを養成する必要があることが分かった。国連(UN)の専門機関「国際民間航空機関(ICAO)」が13日、明らかにした。

 ICAOの柳芳(Fang Liu)事務局長によると、今後15年間で民間航空便と乗客の数が2倍になる一方で、パイロットや航空会社の職員は自然減でマイナスとなる見通し。

 柳局長は、高齢化や出生率の低下などの自然減要因が避けられず労働人口が減少すると指摘。他の業界と、将来有望な人材の獲得競争の激化に直面しているとも述べた。

 ICAOは、2036年までに座席数100以上の商用便のパイロットが少なくとも新たに62万人必要となるとした上で、そのうち80%が訓練を行っていないと指摘している。

 柳局長によると、航空管制官、航空整備士などの技術者も不足するとみられる。(c)AFP