【2月13日 AFP】平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子で連覇を目指す羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が13日、大勢の熱心なファンに報いるためにも「夢に描いた演技」を披露すると誓った。

 氷上のアイドル的存在である羽生は、1948年大会と1952年大会を制したディック・バトン(Dick Button)氏以来となる五輪連覇を果たすべく、16日に始まる男子シングル・ショートプログラム(SP)の会場となる江陵アイスアリーナ(Gangneung Ice Arena)で4回転ジャンプなどを確認し、最初の公式練習を終えた。

 2014年ソチ冬季五輪と世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)でタイトルを手にしている羽生は、ブライアン・オーサー(Brian Orser)コーチや数百人のファンに一挙手一投足を見守られながら、平昌五輪出場が危ぶまれた負傷から3か月ぶりに復帰した公式の場で柔軟で機敏な滑りを見せていた。

 現在23歳の羽生は会見で「けがをしてから3か月間試合を見るだけで、スケートも滑れない日を過ごしましたけど、こうやってスケートリンクで滑れてうれしく思います」とすると、まるで東京の通勤ラッシュと見間違うほど詰め掛けた日本のメディアについて、「こんなにたくさんの方々に囲まれ、取材をうけることをできる選手って限られていると思います」と話した。

「ここにいる人々からさらに多くの人々へ、たくさんの人々に自分のスケートを見てもらえるんだなという気持ちでいっぱいです。僕のことを待ち望んでくれた方々にも待っててよかったと思える演技をしたい。夢に描いた舞台で、夢に描いた演技をしたいと思います」(c)AFP