【2月9日 AFP】北朝鮮国営メディアは9日、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の最側近とされていた朝鮮人民軍の黄炳瑞(ファン・ビョンソ、Hwang Pyong-So)総政治局長が解任されたこと認める報道を行った。黄氏をめぐっては、先に韓国メディアが汚職により解任されたと伝えていた。

 北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は、前日8日に首都平壌で開催された軍事パレードの報道に際し、黄氏が以前務めていた軍総政治局長として、元人民武力部長の金正角(Kim Jong Gak)氏を紹介した。

 軍総政治局は北朝鮮で最有力の軍事機関であり、将校らの人事や推定130万人の兵員を抱える軍隊の思想的な統制を担う。

 今週に入り韓国情報機関の国家情報院(NIS)が、黄氏は同局への「検閲」後に解任され、改めて思想教育を受けるため党の学校に送られたと発表していた。報道によると、黄氏が賄賂を受け取っていたという。(c)AFP