【2月8日 AFP】大雪に見舞われたフランスの首都パリでは7日、何千人もの旅行者や通勤者が交通機関の混乱に巻き込まれた。一方、市内のモンマルトル(Montmartre)地区では雪が積もった坂道をスキーで軽快に滑り降りる人の姿もみられた。

 パリ一帯では積雪により740キロにも及ぶ過去最長の大渋滞が発生。また何百人もの旅行者らが各地の空港や駅で足止めとなった。警察によると雪の影響で6日夜、自家用車の中で夜を明かさなければならなかった人は2000人近くに上った。

 パリでは一晩で12センチ、郊外や遠隔地では最高20センチの積雪を記録。パリの凍結した路上は異例の静けさに包まれた。

 雪の影響でパリ市内のバスはほぼ全面的に運休となり、路面電車や電車も一部で運転を見合わせるなど公共交通機関は大混乱に陥った。また事故の恐れがあるとして重量物運搬車の主要道路での走行が禁止された。

 だが、学齢期の児童らやスキー、スノーボードなどを楽しむ人たちは冬らしい天気を歓迎。朝方にパリ北部のモンマルトルの丘の上にあるサクレクール寺院(Sacre-Coeur basilique)に集合すると、警察に追い払われるまでの約1時間、寺院からのびる急斜面で滑走を楽しんだ。(c)AFP/Joseph Schmid