【2月7日 AFP】ドーピング違反による永久追放処分を取り消されながら、国際オリンピック委員会(IOC)から平昌冬季五輪に招待されなかったロシアの選手ら15人が、大会参加を目指し、IOCの決定への異議を再びスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ申し立てた。

 CASが発表した声明によれば、15人は開会式までわずか2日に迫る中、IOCの決定に対する異議を「緊急で申し立て」、「CASが決定を覆し、今回の大会にOAR(ロシアからの五輪選手)として参加できるよう求めている」という。

 これとは別件で、韓国出身のショートトラック選手ビクトル・アン(Viktor Ahn)らロシア選手32人も、平昌出場を求めて提訴しており、CASはこちらについても審理を行う。

 CASは1日、IOCから永久追放処分を受けていたロシア選手数十人のうち、28人の処分を解除する裁定を下し、IOCと世界反ドーピング機関(WADA)から激しく非難された。このうち、引退等などの理由で参加できない13人を除いた15人が、今回の提訴を行っている。

 IOCは2017年12月、ソチ冬季五輪で組織的なドーピングを行っていたロシアの平昌出場を禁止したが、「クリーン」だと証明できた選手はOARとして個人資格で大会に招待することで、参加の余地を残し、ロシアからは現在169人が出場を予定している。(c)AFP