【2月5日 AFP】17-18スペイン1部リーグは4日、第22節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はジェラール・ピケ(Gerard Pique)のゴールで同点に追いつき、RCDエスパニョール(RCD Espanyol)とのダービーを1-1で引き分けた。一方、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)はバレンシア(Valencia CF)との上位直接対決を制し、首位との勝ち点差を9に縮めている。

 バルセロナは後半21分にエスパニョールのジェラール・モレノ(Gerard Moreno)に先制点を許し、今季リーグ戦初黒星の危機に見舞われたが、同37分にリオネル・メッシ(Lionel Messi)のCKをピケが合わせ、勝ち点1を手にした。

 今回のバルセロナダービーは降りしきる雨の中で行われ、エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は「危険だった」とピッチ状態に苦言を呈した。

「雨は降っていてもピッチはしっかりしていると思っていた。ところが芝生は緩んでいて、ピッチは時間とともに危険になっていた。ディフェンスラインからのパスは水たまりで止まり、そのせいで難しい試合になった」

「この引き分けには大きな価値があると思っている。流れからいえば勝ち点1を取るのも簡単ではなかったし、ダービーだということを考えれば負けなくて良かった」

 バルセロナはこれで開幕からのリーグ戦無敗をクラブ新記録となる22試合に更新し、チームはリーグ戦と国王杯(Copa del Rey 2017-18)、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)の三冠の可能性を残している。

 アンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)はbeINスポーツ(beIN Sports)で「僕らはまだ上にいる。こちらにとっても、相手にとっても最高のコンディションではなかったけれど、見ごたえのある試合だった」と語った。

■コレアの決勝点で首位との差縮める

 アンヘル・コレア(Angel Correa)が魔法の瞬間を作り出し、3位バレンシアに1-0で勝利した2位アトレティコは、バルセロナとの引き分けに乗じて優勝へのかすかな望みを取り戻した。

 前半は両チームともにあまりチャンスを作り出せず、アトレティコはサウル(Saul Niguez)が遠めから狙ったシュートはバレンシアの守護神ネト(Norberto Murara Neto)にはじき出され、バレンシアもシモーネ・ザザ(Simone Zaza)のシュートは枠を外れた。

 それでもアトレティコは後半14分、コレアの見事なミドルシュートが唐突に決まって先制。約23メートルの距離から放たれたシュートはゴール右上隅に飛び込み、コレアはこれで今季リーグ戦6得点目となった。

 バレンシアも粘り強く攻めたものの、決定的な同点ゴールのチャンスを作り出すには至らず、ディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督率いるアトレティコは、バルセロナが少し後ろを気にしたくなる距離を保つことに成功した。(c)AFP