【2月4日 AFP】17-18イタリア・セリエAは3日、第23節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)は下位クロトーネ(FC Crotone)と1-1で引き分け、本拠地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)のピッチを後にする選手にはやじが浴びせられた。

 インテルは前半23分にエデル(Eder Citadin Martins)のゴールで先制したが、後半15分にクロトーネのアンドレア・バルベリス(Andrea Barberis)に同点ゴールを奪われ、チームは2か月間もリーグ戦の勝利から遠ざかっている。

 インテルは首位ナポリ(SSC Napoli)と勝ち点12差の4位にとどまっているが、3位のラツィオ(SS Lazio)が5日のジェノア(Genoa CFC)戦に勝利すれば、両チームの勝ち点差は4に開く。

 インテルのルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督は「われわれが少し難しい状況にいるのは明らかだ。あらゆる部分で大なり小なり及第点以下で、しばらく勝てていない。一度何かが悪い方へ転び始めると自信を失い、弱さが顔を出す。過去に対する恐怖がぶり返している」と語った。

 一方、現役時代にインテルで長く守護神を務め、通算400試合以上に出場したクロトーネのワルテル・ゼンガ(Walter Zenga)監督は、試合終了のホイッスルが鳴ると涙を流した。ゼンガ監督は「サンシーロのようなスタジアムで、インテルのような相手に、選手たちがこれだけのプレー、これだけの気持ちを見せてくれたことがとてもうれしい」と語っている。

「ここに戻ってくるのは個人的に簡単ではなかったし、これまでの人生や、ここでの出来事が頭の中を駆け巡ったようで、きつかった。われわれは攻めに出て、リスクを取った。チームの出来には満足している。このプレーを続けられれば、結果はいずれ出るだろう」 (c)AFP/Emmeline MOORE