【2月3日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は2日、ホワイトハウス(White House)の大統領執務室(Oval Office)に脱北者6人を迎えた。トランプ大統領が脱北者への支援姿勢を示すことは、衆目を集める一方で北朝鮮を刺激する可能性がある。

 今回招待されたのは、北朝鮮政府の海外資金について知る銀行関係者や、元政治犯で左手足を失ったチ・ソンホ(Ji Seong-ho)氏ら。トランプ氏は脱北者の体験について「信じ難いもので、心から感銘を受ける」と語った。

 2006年に脱北したチ・ソンホ氏は、トランプ大統領が先月30日に米議会で行った一般教書演説に招かれた際、ファーストレディーのメラニア(Melania Trump)夫人に近い席を割り振られる好待遇を受けていた。

 トランプ氏は大統領就任以降、北朝鮮に対する好戦的な発言を繰り返し、同国に米国本土を攻撃できる核兵器は開発させないと言明してきた。脱北者に対するトランプ氏の支援姿勢は、これまでの攻撃的な発言と共に北朝鮮政府の強い怒りを招く可能性がある。(c)AFP