【2月1日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が、ドーピング問題で平昌冬季五輪に参加できない選手のための代替大会を開催するよう政府に指示した。大統領報道官が31日、明かした。

 ロシアメディアは、ドミトリー・ぺスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官が「プーチン大統領は閣僚に対し、五輪への参加が認められなかった選手のための大会を開催するよう指示した」と語ったと報道。代替大会の成績優秀者は、通常五輪のメダリストに与えられる報酬と同額を受け取るという。

 国際オリンピック委員会(IOC)は先日、過去の五輪で国家ぐるみのドーピングがあったとして、ロシアの平昌五輪出場を禁じた。

 ロシアからはIOCに参加を認められた169選手が、「OAR(ロシアからの五輪選手)」として中立旗の下で平昌五輪に出るが、ぺスコフ大統領報道官は、31日にプーチン大統領が同五輪に出場する選手と面会し、ドーピングスキャンダルの「盾になることができなかった」ことを陳謝したと明かしている。

 政府系の日刊紙イズベスチヤ(Izvestiya)は今週、出場禁止となった選手のための大会は、2014年に冬季五輪が開催された黒海(Black Sea)沿岸のソチ(Sochi)で開かれると報じている。

 平昌五輪は9日に開幕し、15競技102種目が行われる。(c)AFP