【1月31日 AFP】世界各地で31日、満月が深紅のような色に見える現象が観測できるかもしれない。月が地球の影に隠れる皆既月食と、満月がひと月に2度訪れる「ブルームーン」が重なり、さらには満月が通常より大きく見える「スーパームーン」も同時に起こる可能性がある。

 今回の天体ショーを米航空宇宙局(NASA)は「スーパー・ブルー・ブラッドムーン(Super Blue Blood Moon)」と名付けており、米西部では夜明け前に、地球の影に隠れて赤く染まった月が観測できるかもしれない。

 天体専門誌「スカイ・アンド・テレスコープ(Sky and Telescope)」によると、ひと月で2度目の満月に皆既月食が重なるのは、欧州、アフリカ、西アジアの現地時間から計算すると、1982年12月30日以来のこと。また、米国など北米地域で前回、ブルームーンと皆既月食が同時に観測できたのは1866年3月31日だという。

 ブルームーンは、月が青く見えるというわけではなく、満月がひと月に2度訪れることを意味し、平均で3年ごとに観測される。スーパームーンは、月が地球に最も近づく「近地点」で迎える満月のことで、通常よりも最大14%大きく、30%明るく見える。(c)AFP/Kerry SHERIDAN