【1月31日 AFP】スペイン南西部在住で「世界最高齢の男性」とされるフランシスコ・ヌニェス・オリベラ(Francisco Nunez Olivera)さんが29日、死去した。113歳1か月だった。ヌニェス・オリベラさんが暮らしていたビエンベニダ(Bienvenida)村のアントニオ・カルモナ(Antonio Carmona)村長が明らかにした。

 同村は30日を服喪の日とすると発表した。

 ヌニェス・オリベラさんは1904年12月13日生まれで、元農夫。第1次世界大戦(World War I)勃発当時は10歳で、生涯を同村で暮らしていたという。

 遺族の話によると、ヌニェス・オリベラさんの長寿の秘訣(ひけつ)は自分の土地で自ら育てた野菜中心の食事と、1日1杯の赤ワインだった。

 スペインメディアはヌニェス・オリベラさんを「世界最高齢の男性」と報じているものの、世界最高齢者らの年齢確認を行う米国の老人学研究グループ(Gerontology Research Group)のリストにヌニェス・オリベラさんの名前はない。

 同グループは1905年7月25日生まれで112歳の野中正造(Masazou Nonaka)さんを世界最高齢の男性としているが、カルモナ村長はヌニェス・オリベラさんの方が年上だったことを証明する文書があるとしている。ちなみに同グループは、男女合わせた世界最高齢者を117歳の日本人女性と認定している。

 スペイン紙エルムンド(El Mundo)は、1936~39年のスペイン内戦でビエンベニダ村の公文書保管所の大半が破壊されたため、ヌニェス・オリベラさんの正確な年齢を把握することは難しいと伝えている。(c)AFP/Laurence BOUTREUX