■「これこそが探し求めていたもの」

 約1億年~6600万年前の白亜紀後期の恐竜化石は、アフリカ大陸ではほとんど出土していない。

 アルゼンチン南部パタゴニア(Patagonia)地方などのように化石骨が見つかることが多い岩石が地表に露出しているのとは異なり、アフリカでは化石が見つかる可能性のある土地の大半が現在はうっそうと生い茂る草木に覆われているからだ。

 サハラ砂漠(Sahara Desert)で発見されたマンスーラサウルスは、これまでにアフリカで発見された白亜紀後期の恐竜の骨格化石としては最も完全に近いものだ。

 化石にはマンスーラサウルスの散在した状態の脊椎、頭蓋骨、下顎骨、肋骨(ろっこつ)、下肢骨などが含まれている。

 マンスーラサウルスは竜脚類恐竜「ティタノサウルス(Titanosaur)」の一種とみられている。アルゼンチノサウルス(Argentinosaurus)やドレッドノータス(Dreadnoughtus)などのこれまでに生息していた最大級の陸生動物の一部もこの分類群に含まれている。

 論文の共同執筆者で、カーネギー自然史博物館のマット・ラマンナ(Matt Lamanna)氏は「化石の写真を初めて見た時は衝撃を受けた」と話す。

「これこそが探し求めていたものだった。アフリカの恐竜時代末期の保存状態良好な恐竜化石だ。われわれ古生物学者は長い長い間、これを探し続けてきたのだ」(c)AFP/Mariette Le Roux