【1月29日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)の男子シングルスで大会連覇を果たし、この1年間で3回目となる四大大会(グランドスラム)制覇を達成して健在ぶりを見せつけたロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が、あとどれだけ現役を続けるかといったことはあまり考えていないと話した。

 年齢による衰えという通説を覆し続ける驚異の36歳は、1セットも落とさずに悠々と自身30回目のグランドスラム決勝へ勝ち上がると、クロアチアのマリン・チリッチ(Marin Cilic)に6-2、6-7(5-7)、6-3、3-6、6-1で勝利し、グランドスラム20勝目と2年連続6回目の全豪制覇を成し遂げた。

 前回大会の決勝でも、最大のライバルであるラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)との5セットの名勝負を制しているフェデラーは、全7試合中5試合を2時間以内で終わらせ、今大会のプレー時間は合計でたったの13時間53分だった。

 フェデラーは優勝後、あとどれくらいトップレベルでのプレーを続けられそうかと問われ、「どうだろう。正直わからないよ。見当がつかない。この12か月でグランドスラムを3回勝った。自分でも信じられない。とにかく良いスケジュールをキープして、ハングリー精神を保てれば、また良いことがあるんじゃないだろうか」と答えた。

 また、息の長い現役生活の秘訣(ひけつ)はという質問に対しては、年齢は気にしていないと話し、「年が関係あるとは思わない。ただの数字だよ。とはいえ、プランニングにはかなり気を配っている。目標を事前にしっかり定めて、優先順位を決めるようにしている。その計画次第で、今後どれだけうまくいくかが決まってくるんじゃないかと思う」と答えた。

 そして「これから何が起こるかを楽しみにしている。それがプロ選手というものだよ。今はこの立ち位置に満足しているけどね」と続けた。(c)AFP/Robert SMITH