【1月29日 AFP】スウェーデンの家具販売大手イケア(IKEA)の創業者、イングバル・カンプラード(Ingvar Kamprad)氏が28日、91歳で死去した。世界的大企業となったイケアと創業者カンプラード氏にまつわる5つの事実を見てみたい。

■店名「IKEA」の由来

「IKEA」は、ビジネス界で目にする機会が最も多い頭字語の一つだろう。これは、イングバル・カンプラード、エルムタリド(Elmtaryd)、アグナリド(Agunnaryd)の頭文字をつなげたものだ。

 エルムタリドは、つましく勤勉な住民が多いことで知られるスウェーデン南部スモーランド(Smaland)地方にあるカンプラード家の農場の名前で、アグナリドはカンプラード氏が育った町の名前。

 米コンサルティング企業インターブランド(Interbrand)が発表した2017年のランキングによると、イケアのブランド価値は2000年以降3倍となり、現在は185億ドル(約2兆円)と評価されている。

■質素倹約

 スイスの経済誌「ビラン(Bilan)」によると、17歳で同社を創業後、カンプラード氏の個人資産は2017年に373億ユーロ(約5兆円)になったと推定されている。

 大きな成功を手にしたにもかかわらず、カンプラード氏の節約志向は並外れており、1973年にはより税率の低いデンマークへ転居。その後、さらに低いスイスへと移り住んだ。

 2014年に600万クローナ(約8300万円)の税金を支払いスウェーデンに帰国。資産の大半は別の形で保管されている。

■発行部数の最多のカタログ

 1951年の創刊されたイケアのカタログ。現在は、30言語・50か国以上で計2憶5000万冊が配られており、聖書と並んで世界で最もポピュラーな印刷物の一つとなっている。

 2018年版は、人口1000万人のスウェーデンで、約300万世帯に配布された。

■看板商品の書棚「ビリー」

 イケアが手掛ける画期的な組立式家具は1956年、従業員の一人がテーブルの脚を外せば車に入りやすくなると提案したことがきっかけで誕生した。

 看板商品の書棚のビリーもこの原理に従い、組み立てに必要な説明書とツールが一緒に平たく梱包された状態で販売されている。

 1979年にデザインされたビリーは、現在も10秒に一つのペースで売れているという。

■ミートボール

 店内のレストランやマーケットを含むイケアのフード部門では、昨年18億ユーロ(約2400憶円)を売り上げた。ここでの代表的なメニューはやはり「スウェーデン・ミートボール」だろう。(c)AFP/Gaël BRANCHEREAU