また別の専門家は「若者が口にする『喪』は悪い意味ではない。自嘲することでストレスを発散している。『今時の若者は』と、単に批判するのは良くない」と話す。

 若者は学業や職場、物質面や感情など、さまざまな面で常に競争の中にいる。時に挫折したり、落ち込んだりするのは正常なことだ。成長の過程では避けて通れない立ち向かうべき問題だ。普段の生活の中で深く傷ついた時、「喪文化」はもしかすると若者にとっては慰めとなるのかもしれない。もちろん、後ろ向きの状態が続き、現実から逃避したり、開き直ったりして「人生なんて意味がない」とねじ曲がった価値観を持つようなことは危惧すべき点だ。

「喪文化」を批判するのではなく、若者が勇気を持って積極的に「喪」から脱け出して社会的責任を果たし、思い描いたようなすばらしい生活を勝ち取ることを応援することが重要だ。若者が学業や仕事、恋愛や結婚などの現実にストレスを感じていたら、手を差し伸べてやり、今後の人生がもっと明るくなるように一緒に歩んでやることが大切だ。(c)東方新報/AFPBB News