■「ナンバーワンにならないといけない」

 最初は視力改善を理由にテニスを始めたチョンは、4回戦でグランドスラム通算12勝を誇るノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)にストレート勝ちした試合後、「私が勝つことによって、韓国でテニスブームが起こればいいなと思う」と語った。

 メルボルンで連勝を続けるチョンの快進撃は、大会が行われているオーストラリアの観客の心をつかんでいるが、韓国でテニス人気を確固たるものにするには、さらに勝ち進む必要があると専門家は言う。

 26日の準決勝でグランドスラム通算19勝のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と激突するチョンについて、国民大学校(Kookmin University)でスポーツマーケティングを担当するイ・スンファン(Seung-Hwan Lee)教授は、4回戦での金星はジョコビッチが負傷していたことによる「思いがけない幸運」だったと話した。

「準決勝を何度か戦ったからといって、金妍児やパク・セリのような存在にはなれない。韓国国民に覚えられるためには、ナンバーワンにならないといけないんだ」

 4回戦でジョコビッチがけがに苦しんでいたのは確かだが、チョンに素質があることも疑いの余地はない。現在世界ランク58位につけるチョンは、同年代の若手トップ選手が出場する昨年のネクストジェネレーション・ATPファイナル(Next Gen ATP Finals)を制しており、すでに将来有望な選手として高い評価を受けている。

「人気が高くないスポーツでも、大きな大会で韓国選手が活躍すれば、みんなが注目し始める」とイ教授。準々決勝で世界97位のサングレンを下し、韓国選手初の快挙を成し遂げたチョンにとって、次なる究極の目標はアジア男子初となるグランドスラム優勝だ。(c)AFP/Hwang Sunghee