【1月25日 AFPBB News】「知恵の仏様」と呼ばれ、勉学にご利益があると言われる文殊(もんじゅ)菩薩を供養する文殊祭が25日、神奈川県鎌倉市の古刹(こさつ)、常楽寺(Jorakuji-temple)で営まれた。読経が始まると、文殊堂を囲むように集まった参拝者たちが、一心に手を合わせた。

 文殊祭では、600巻におよぶ経典をアコーディオンのように広げてめくり、一部を読むことで全体を読んだことに代えるという「転読(てんどく)」が行われた。19人の僧侶たちの鮮やかな手さばきや扇状に広がる経典を写真に収めようと、スマートフォンやカメラをかざす参拝者の姿も。

 市内の大学生、日向威人(Takehito Hinata)さん(18)は、「地元なので何回も来たことはあるが、無事に大学に合格できたので今年はお礼参りに」と、祖母とともにお札を受け取った。秘仏の木造文殊菩薩像も、この日限り開帳された。(c)AFPBB News