【1月25日 AFP】マケドニアのゾラン・ザエフ(Zoran Zaev)首相は24日、国名をめぐるギリシャとの長年にわたる論争に終止符を打つ「強い意欲」を示すため、アレキサンダー大王(Alexander the Great)の名が付いた首都スコピエ(Skopje)の空港の名称を変更する意向を明らかにした。

 ザエフ氏はスイスで行われている世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)でギリシャのアレクシス・チプラス(Alexis Tsipras)首相と会談後、改称について「マケドニアが問題解決に強い意欲を持っていることを示す」のが狙いだと述べた。

 またザエフ氏は、同じくアレキサンダー大王の名が付いた国内の高速道路についても「友好高速道路」と改称する意向を明らかにした。

 しかしマケドニアの政府報道官によると、空港の新名称は決まっておらず、変更日も未定だという。

 一方で国連(UN)も24日、国名問題の解決を後押しするためにマシュー・ニメッツ(Matthew Nimetz)特使が来週、ギリシャ・マケドニア両国を訪問すると明らかにした。

 マケドニアが旧ユーゴスラビアから独立した1991年以来、ギリシャは「マケドニア」という国名が、ギリシャ北部のマケドニア地方への領有権主張を示すものだと反発してきた。国名をめぐる論争はマケドニアにとって、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)への加盟の障害となっている。(c)AFP