【1月23日 AFP】レイプ事件に対する警察当局の対応に批判の声が高まっているインドで22日、英大学との共同プロジェクトの一環として、性暴力の犠牲となった女性たちの支援施設を全国に開設することが発表された。

 被害者の司法制度へのアクセス向上を目的とした英シェフィールド・ハラム大学(Sheffield Hallam University)との共同プロジェクト、「ジャスティス・フォー・ハー(Justice For Her、彼女に正義を)」にはインド4州の警察当局が参画。

 そのうちの一つ、レイプ事件の発生件数で国内最悪のマディヤプラデシュ(Madhya Pradesh)州では、51の支援施設が開設される予定となっている。またデリー首都圏、同国北部のハリヤナ(Haryana)州とパンジャブ(Punjab)州も参画する。

 支援施設では被害者の治療のほか、警察との連携や法律相談も行われる予定。性的暴行事件への対応や司法制度へのアクセス向上に関する警察の意識向上を目的とした研修プログラムも実施されるという。

 多くの被害者の訴えによると、インドの警察は圧力をかけて被害届を出させないようにしたり、被害届の受理を拒否したりしたという。(c)AFP