■虐待疑惑については「証拠不十分」の判断

 ディランさんは2014年、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)のブログに掲載された公開書簡で初めてアレン監督から受けたとされる虐待について詳細を自らの言葉で明らかにした。アレン監督はその後、改めて疑惑を否定する署名記事を発表するとともに娘の怒りをあおっているとしてファローさんを非難した。

 そしてディランさんは昨年12月、米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)に「(セクハラを告発する)#MeToo(私も)革命はなぜウディ・アレンを見逃すのか」と題する署名記事を発表した。

 1994年の親権裁判では、アレン監督の虐待疑惑について証拠が決定的でないとの判断が下され、またコネティカット州警察の捜査でも訴追に至ることはなかった。

 AFPはアレン監督のエージェントに取材を申し込んだが、今のところコメントは得られていない。(c)AFP/Jennie MATTHEW