【1月15日 AFP】パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は14日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領による中東和平の取り組みを「世紀の侮辱」と非難した。トランプ大統領は先に、パレスチナ側が和平交渉に応じないなら支援を凍結すると示唆していた。

 アッバス議長は、トランプ政権がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことに関する会議で2時間にわたり演説。イスラエルとの和平交渉でトランプ政権を仲介役として受け入れない考えを改めて表明し、国際社会の主導で和平交渉を進めるよう訴えた。

 アッバス議長はまた、イスラエルは占領地での入植地建設などを通じて、パレスチナ人とイスラエル国家の関係の基礎をつくった1994年のオスロ(Oslo)合意を終わらせたと非難。パレスチナ人はそれに対応するあらゆる戦略を検討すると語った。

 トランプ大統領は中東和平交渉を「究極のディール(取引)」と称し、仲介に意欲を示していた。今月2日にはツイッター(Twitter)への投稿で、中東和平プロセスの停滞を認めるとともに、パレスチナに対する年3億ドル(約340億円)余りの支援停止をほのめかしていた。

 アッバス議長は「われわれはトランプに『ノー』『あなたの計画は受け入れない』と言った」「(トランプ氏の)世紀のディールは世紀の侮辱であり、われわれは受け入れない」と強く反発した。(c)AFP/Joe Dyke