【1月13日 AFP】2017-18アルペンスキーW杯は12日、スイスのウェンゲン(Wengen)で男子複合第2戦が行われ、ロシアのパヴェル・トリヒチェフ(Pavel Trikhichev)が2位に入る驚きの結果を出して注目を浴びる中、母国のスキー選手を擁護した。

 ロシアが組織的なドーピング違反を行っていたとして来月開催される平昌冬季五輪の出場を禁止されていることについて、トリヒチェフは「ロシアのスキー選手は全員クリーンだ」と強調すると、それは執拗(しつよう)に行われている検査が証明しているとして、「自分はこの6か月で8回もの検査を受けてきた。だから、自分には何の問題もない」と訴えた。

 現在25歳のトリヒチェフは、これまでスイスのアーデルボーデン(Adelboden)で記録した大回転の16位がW杯での最高成績となっており、2014年のソチ冬季五輪でもスーパー複合で24位、回転で33位に終わっていた。

 世界反ドーピング機関(WADA)が作成したロシアの薬物違反に関する報告書を基に、国際オリンピック委員会(IOC)はソチ五輪に出場した同国選手43人に失格処分を下し、来月9日から25日まで開催される平昌五輪への同国の出場も禁止した。

 ロシアはIOC評議員会から「クリーン」のお墨付きを受けた選手のみが出場を認められることになっており、トリヒチェフは「IOCの裁定を待つしかない。自分の仕事をするだけであり、W杯に集中している。五輪については、まだ先の話なので考えていない」とコメントすると、このスポーツではドーピングの助けは必要ないとして、「アルペンスキーではドーピングは不可能だ。ロシア選手は全員がクリーンであることを確信している」と話した。(c)AFP