【1月11日 AFP】スペインのマリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相は10日、海外からの観光客数において、昨年同国が米国を抜き、フランスに次ぐ世界第2位に躍り出たと明らかにした。

 移民に関する南欧の首脳らとの会談に出席するためイタリアを訪問中のラホイ氏は、2017年にスペインを訪れた観光客の数がおよそ8200万人だったと明かした。襲撃事件の発生や人気観光地である北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州の政治的混乱にもかかわらず、前年比9%増となったという。

 またラホイ氏によると、観光収入は12%増加し、総額870億ユーロ(約11兆6000億円)に達した。

 国連世界観光機関(UNWTO)によると、2016年にスペインを訪れた外国人訪問客は7530万人と、米国の7560万人をやや下回っていた。一方で襲撃事件への懸念をよそに、フランスには8260万人の観光客が訪れ、他を寄せつけず首位の座を守った。

 米国際貿易局によると、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領就任から5か月の間、海外から米国への観光客数が減少していたという。(c)AFP