【1月11日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2018)は10日、第5ステージが行われ、プジョー(Peugeot)のセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)は

コ・ドライバーの負傷で大会からのリタイアを強いられた。ステージはプジョーの前年王者ステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)が制した。

 ペテランセルが自身14回目のダカール制覇に向けてさらに大きな一歩を刻んだ一方で、ローブはステージの序盤でペルーの砂漠に2回はまった末、ダカール初制覇の夢は今年もお預けとなった。

 ラリー世界選手権(WRC)9連覇の実績に、ダカール総合優勝のトロフィーを加えることを目指すフランスのエースは、前日の第4ステージを勝利してペテランセルと約7分差の総合2位に浮上し、挑戦3回目での目標達成に向けて勢いをつけたかに見えた。

 ところがこの日は、砂丘のくぼみに車が2回はまって約3時間のタイムロスを強いられると、さらには コ・ドライバーのダニエル・エレナ(Daniel Elena、モナコ)が砂丘を下っている際に腰を負傷。ローブの大会は予定より10日も早く終わりを迎え、帰国のフライトの予約も取り直さなくてはならなくなった。

 前回大会を総合2位で終えているローブは「車が時速30キロを超えたとたんに彼が悲鳴をあげるんだ。こんな状態じゃ続けられないよ」と話した。

 一方、1991年から二輪で6回、四輪で7回ダカールを制し、52歳で参戦している「ムッシュ・ダカール」ことペテランセルは、トヨタ(Toyota)勢のベルンハルト・テン・ブリンケ(Bernhard Ten Brinke、オランダ)とジニエル・ドヴィリエ(Giniel de Villiers、南アフリカ)を抑えてステージ優勝を飾った。

 総合順位では、同じプジョーのカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)に30分以上の差、3位のテン・ブリンケには1時間15分という大差をつけている。

 二輪ではホンダ(Honda)のホアン・バレダ・ボート(Joan Barreda Bort、スペイン)がステージを制したが、ヤマハ(Yamaha)のアドリアン・ファン・ビベレン(Adrien Van Beveren、フランス)が総合首位を守った。

 バレダ・ボートは264キロメートルの競技区間を3時間19分42秒で走破し、KTMのマティアス・ウォークナー(Matthias Walkner、オーストリア)に10分以上の差をつけて勝利した。3位にはホンダのケビン・ベナバイズ(Kevin Benavides、アルゼンチン)が入った。(c)AFP/Alexis HONTANG