【1月10日 AFP】英王室のヘンリー王子(Prince Harry)と婚約者の米女優メーガン・マークル(Meghan Markle)さんは9日、英ロンドンの民族的に多様な地区、ブリクストン(Brixton)にある若者が運営するラジオ局を訪問し、集まったファンから「大好き!」などの歓声を受けた。

 ラジオ局「リプレゼント(Reprezent)」を訪れた2人を一目見ようと、大勢のファンが押し寄せた。同ラジオ局のスタッフは全員が若者で、地域主導で古い輸送コンテナから造られた複合施設を拠点としている。

 黒人の母親と白人の父親の間に生まれたマークルさんは米女優で慈善活動家でもあり、王室女性の型にははまらないタイプだ。黒人が大半を占める群衆の前でもその象徴性が失われることはなかった。

 ヘンリー王子とマークルさんは集まった人たちとも交流。2人と言葉を交わしたサンドラ・ウィルトシャー(Sandra Wiltshire)さん(39)は、「彼女は混血、私も混血。(2人がブリクストンを訪れたのを見られて)とてもうれしい」と話す。

 他にも、「ブリクストンはロンドンの忘れ去られた地区だ。人々がここを訪れることはあまりないから、王室の人が来てくれたのはいいことだ」と話す人もいた。

 ブリクストンは西インド諸島などからの移民コミュニティーで知られる。かつてはロンドンで最も貧しい地域だったが、近年では高級化の動きが見られる。(c)AFP