【1月9日 AFP】韓国と北朝鮮の軍事境界線にある板門店(Panmunjom)で9日に行われた高官級会談で、両国が軍事ホットライン(直通電話)を約2年ぶりに再開することで合意した。韓国政府高官が明らかにした。両国間においては、非軍事部門のホットラインが3日に再開している。

 韓国・統一省の千海成(チョン・ヘソン、Chun Hae-Sung)次官はソウルで報道陣に対し、北朝鮮側が軍事境界線の西側を通る軍事ホットラインを起動させると明言したと明かし、「韓国側も明日(10日)午前8時に軍事通信回線の使用を開始することに決定した」と述べた。

 この軍事ホットラインは2016年2月、韓国が軍事境界線の北に位置する開城(Kaesong)工業団地の操業全面停止を発表したことを受け、遮断された。

 朝鮮半島東部を通る別の軍事ホットラインも、韓国政府が北朝鮮南東部の金剛山(Mount Kumgang)の観光事業を中止した2008年に遮断された後、技術的な理由から不通となっている。

 両軍事ホットラインは、北朝鮮との融和政策を進めた金大中(Kim Dae-Jung)および盧武鉉(ノ・ムヒョン、Roh Moo-Hyun)政権時代に当たる2002~2003年の間に設置された。(c)AFP